Story
エスカレーター制の私立桔梗女学園では 小等部から大学部まであり、多くの少女たちが 携帯電話・スマートフォンの学内での持ち込みが一切禁止されていて、 今でも手紙文化が主流として残っている。 桔梗女学園に通う生徒――湊汐里(みなとしおり)は ある日、全く知らない先輩である、 倉橋海琴(くらはしみこと)に告白される。 汐里「告白されてるはずなのに……どうして私、睨まれてるんだろう」 それでもせっかく告白してくれたのだからと、 いい関係を築ければと思い、告白を了承する。
学内で人気の少女――倉橋海琴(くらはしみこと)はある日、 1年生の少女・湊汐里(みなとしおり)に告白し、 付き合わなければ妹である倉橋結海(くらはしゆみ)に 危害を加えるという旨が書かれた脅迫状を受け取る。 悪戯だと思っていたが、結海が怪我をしたことを知り、 結海を守るために汐里に告白する。 海琴「脅迫状まで送って……そうまでして、私と付き合いたかったの?」 犯人を汐里だと思い込み、付き合い始めた海琴。 海琴に少しでも振り向いてもらおうと奮闘する汐里。 紫陽花の咲き誇る6月の鎌倉で、 お互いを知らないまま、脅迫状によって導かれた二人の関係。 歪んだ恋の関係が、始まっていく――